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遺り言

あなたに、遺りごとを綴ります。

空へ

お母さん、

手を引く役目は初めてやったよね、 

お母さんと同じで、気持ちの良い晴天だった。

 

あの悪代官のような、別人の口調も、

狂ったような責める目も、

もう終わりなんだなぁと思うと

ホッとしたような気持ちにもなるけれど、

私達を育ててくれた人。

いつも私の快復を祈ってくれた人。

私の幸せを願ってくれた人。

 

長い長い闘いやったよね、

もうクタクタやんね、

ゆっくり、ゆっくり、やすんでね。

もう何も責めず、何も恨まず、

楽しかった思い出だけを抱きしめて眠ってください。

ありがとう。

 

生きること、

ますます分からなくなる。

人の本当の冷酷さを目の当たりにし、

キレイゴトを取り敢えず呟いてみる気にもなれなかった。

 

お母さん、

今はただただ、あなたと愚痴り合いたい。

そして自分は、大切な人のために涙を流せる人であり続けたい。