遺り言

あなたに、遺りごとを綴ります。

地獄天国

さいごの日の、
父からの電話の声を思い出すと、
また
肺の辺りがカラカラになる。


そんなはずはない!って、
声かけてる?!って聞いたら、

「かけてるけどあかんねや、!!!」

って、震えながら怒鳴られた。


21年前、
下敷きになった私達の部屋に飛んで来てくれた時と、
同じ声。



あんな声を、
二度も出させんとってよ神さま、
あんな声を、
二度も聞かせんとってよ、




なんで教えてくれんかったんやろう、
なんで一人を選んだんやろう、

救急に電話を繋いだまま、
名前を叫びながら心肺蘇生法を続けた
朝の6時前。
あのソファから居なくなって、もう数時間経ってたって。


あんなに寄り添って生きたのに、
なんで一人を選んだんやろう。

結局、私は何にも分かってなかったんかな、
あの時の精神力、ちょっとビョーテキやったもんね。


地獄はもういらん。
天国も、欲しくはない。